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SEOの初歩の初歩(第3回)
2010年10月9日
口コミと同じ仕組みでサイトを評価
前回、サイトの内容がキーワードと合致しているかどうかを判断する基準を書きました。今回は役に立つサイトかどうかの判断基準です。
検索サイトが役に立つサイトかどうかを調べるのは、基本的にはコンピュータが自動で行います。ただ、コンピュータですので、人間のように文章の意味や見た目のデザインを評価することはできません。そこで、口コミの仕組みに似た考え方で評価します。つまり、誰かが「あのサイト良いよ!」と言っていたら、そのサイトを「良いサイト」と判断するという仕組みです。
リンクが評価に繋がる
では、Web上で、検索サイトが評価できる評判とは何でしょうか?
それは、リンクです。つまり、多くのサイトからリンクされているサイトは評価が高い、つまり口コミで「あのサイト良いよ!」と言っているものだと判断するのです。とは言っても、単純にリンクの数だけを評価しているわけではありません。
同じテーマからのリンクの評価は高い(リンクの関連性)
第2回で、サイトのテーマというお話をしましたが、このテーマが同じようなサイトからのリンクの評価が高くなります。
実際の口コミの仕組みに置き換えてみると、イメージが掴めると思います。例えば「Web制作の専門家」の評価を知りたいときに、
- コンピュータの専門家が、良いと言っている
- スポーツ選手が、良いと言っている
の2人の意見があったときに、どちらを重要視するかと言うと、当然、専門分野の近い1の言うことのほうが信憑性が高くなります。
評判の高いサイトからのリンクの評価は高い(リンクの質)
検索サイトは、全てのサイトを評価していますので、リンクしているサイトの評価も持っています。この評価の高いサイトからのリンクをもらっているほうが評価は高くなります。
これも、口コミの仕組みに置き換えてみると、
- 10人に良いと言われている人が、良いと言っている
- 3人に良いと言われている人が、良いと言っている
の2人の意見があったときには、既に評価されている1の言うことのほうが評価が高くなります。
信頼できるサイトからの評価は高い(リンクの信頼性)
まずは、口コミの仕組みで説明します。次のうち評価が高いのはどちらでしょうか?
- 親友が、良いと言っている
- 親友の友達の友達のお父さんが、良いと言っている
評価できるのは、1ですよね。
これと同じような仕組みが検索サイトでも行われます。何らかの基準であらかじめ決められた「信頼できるサイト」(つまり親友)を決めておき、そこから何クリックでたどり着くかを評価します。このクリック数が近いほど、信頼できるサイトに近いサイトですので、評価が高くなるという仕組みです。
たくさんの人に評価されているサイトは評価が高い(リンクの数)
もちろん、数も評価されます。しかし、上記のような項目も重要視するので、数が多いだけでは評価に繋がりません。
相互リンクはどうなる?
さて、リンクが評価されるとお話しましたが、特殊なリンクとして相互リンクがあります。相互リンクとは、AというサイトがBに対してリンクを張り、BもAに対してリンクを張っている状態です。
このようなリンクは、片方からのリンクと比べて、SEOとしての評価は低くなると言われています。口コミの仕組みで考えると、AさんとBさんが互いに「良いよ!」と言い合っている状態なので、ちょっと怪しい感じがしますよね。
ですが、ちゃんとした相互リンクであれば、利用者に対して関連するサイトをリンクしてあげることになりますので、サイトのアクセスアップには繋がりますので、極度にSEOを意識しすぎないほうがいいとは思います。
次回
今回までに、検索サイトの評価の仕組みを簡単に説明しましたので、次回からは具体的な対応方法をいくつか紹介したいと思います。
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