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SEOの初歩の初歩(第1回)

SEOとは?

今回のコラムテーマは、SEOです。ホームページに関わると、必ず出てくる言葉です。多くの方は、その意味をなんとなく理解されていると思いますが、今回のコラムでは、もう一度SEOについてじっくりと考えてみたいと思います。

SEOとは、Search Engine Optimization の頭文字を取ったもので、直訳すると「検索エンジン最適化」という意味になります。「SEO対策」という言葉の使われ方を見ていると、現在、広義と狭義の2つの意味で使われているように思えます。多くの方は狭義のほうで捉えているのではないでしょうか?


広義

検索サイトの検索結果への表示のされ方(検索順位、表示される文字など)を最適化し、検索サイト経由でのホームページのアクセスアップを目指すこと

狭義

検索結果の上位表示を目指すこと


なぜ、SEOがこんなに注目されるかと言うと、ホームページを訪れるユーザーの多く(特に新規訪問者)が、検索サイトで自分の関心のあるキーワードを使って、サイトを探し訪問してくるからです。当サイトにおいても、50%近くは検索サイト経由での訪問です。

このように、ホームページを訪れるきっかけとなる検索サイトへの表示を最適化することで、アクセスアップを狙うと言うことは、非常に理にかなったことなのです。



検索サイトは何を目的としているのでしょうか?

さて、普通のSEO解説だと、ここから具体的な方法の説明をしていくのですが、今回は検索サイトの目線で少しコラムを書こうと思います。

そもそも、検索サイトは、何のために無料で検索サービスを提供しているのでしょうか?

それは、


「利用者にとって、本当に役に立つサイトを紹介するサービスを提供する」

「多くの利用者が集まる」

「広告媒体としての価値が高まる」

「広告収入が増える」

「検索サイトの運営会社の利益になる」


というビジネス・ロジックがあるからです。そこで、検索サイトを運営する会社は「利用者にとって、本当に役に立つサイトを紹介するサービス」を提供できるように、日々努力をしています。もし、このサービスが究極に達成されるのであれば、SEO対策なんて必要ありません。なぜなら、検索サイトが「利用者に役立つ」サイトを判断してくれるはずですから。



SEO対策は入社試験と同じ

しかし、実際に「利用者に役立つサイトを判断する」というのは困難です。インターネット上の膨大なサイトを全て人間が評価するのは不可能ですので、機械的に評価することになります。機械的に評価をしようとすると、どうしても「定量化できる評価基準」というのが必要になります。この「定量化できる評価基準」をできるだけ満たそうとする対策が、SEO対策と言うことです。


私は、この仕組みを「入社試験」によく例えます。会社が採用を決める際、本当に知りたいのは「入社してから活躍してくれるか?」です。ですが、これを評価するのは難しいことです。そこで、「入社試験」という形で「評価基準」を作成し、入社の可否を決めるわけです。入社試験を受ける側の人は、就職試験の情報を集め、その基準となる履歴書の書き方や挨拶の仕方などを満たすように努力します。本来、その会社に入って「活躍したい!活躍できる!」という能力を持っていても、入社できないと話にならないので、入社試験の対策もするわけです。SEOも同じで、極端に言えば検索サイトの怠慢なのですが、それを求めるのは現実的ではないので、SEO対策を行うわけです。


このように、SEO対策というのは、ホームページや検索サイトの本質から考えると、必要ないものであるべきなのですが、現実的な手法として、存在してしまうものですので、その対策をおろそかにすることはできません。



今回のまとめ

いろいろと書いてきたのですが、私が言いたかったのは「SEO対策は本質ではない」ということです。ただ、ここまでに書いたように疎かにすべきものではありません。「利用者にとって役に立つサイト」を作りつつ、SEO対策を行っていくのが理想形です。決して、SEO中心にサイト構築を考えて欲しくないと言うのが私の思いです。


いろいろと言いたいことを書いてしまいましたが、次回からは具体的なSEO対策について解説していこうと思います。




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松田ITサポート室 室長

中小企業診断士・松田充敏
中小企業診断士
まつだ みつとし
松田 充敏

こんにちは。IT・Web技術者&中小企業診断士の松田です。神奈川(横浜)を中心に活動中です。

中小企業様向けのホームページやIT活用のためのコンサルティング、Web関係のアプリケーション製作、セミナー講師などを行っています。

毎日ブログも書いておりますので、よろしければご覧になってください。