松田ITサポート室 > MITS便り > コラム > インターネットってなんだ?(第3回)
インターネットってなんだ?(第3回)
2010年9月16日
名前からIPアドレスを知る
前回までにインターネットでの通信にはIPアドレスが必須になることを書いてきましたが、実際に利用者がIPアドレスを意識することはほとんどありません。それは、インターネットには名前解決という仕組みがあるからです。この仕組みによって、例えば「mit-support.com」とアクセスすることで、インターネット通信ができるわけです。
イメージとしては、携帯電話の電話帳を意識してもらうと分かりやすいでしょうか? 携帯電話で相手に電話をかけるときに、電話番号ではなく、電話帳に登録してある名前から電話をかけられるのと似ています。
名前解決の主役はDNSサーバ
名前解決の仕組みは、次のようになっている。
- IPアドレスが分からない名前(ドメイン)を、名前を知っているDNS(Domain Name System)サーバに問い合わせる
- DNSサーバが、その名前のIPアドレスを知っていれば、IPアドレスを回答する
DNSサーバは、インターネット上にいくつもあります。一つのサーバでインターネット上の全てのIPアドレスを保持しておくのは無理があるので、たくさんのDNSサーバが協調しあって動作しています。
DNSはインターネットの重要装置
DNSを利用者が意識することは、ほとんどありません。ですが、非常に重要な役割を持っています。もし、DNSが使えない状況になると、名前解決をできなくなるので、インターネットでWebページを見たり、メールを送受信したりすることができなくなります。また、DNSの内容が改ざんされると、違うサーバにつながることになるため、フィッシング詐欺など悪用されてしまうことになります。
次回
今回は、DNSについて解説しました。普段は意識することがありませんが、自分でドメインを取得し、Webサーバなどを運用する場合には知っておく必要があります。そのような機会に出会うことがあれば、このコラムを思い起こしていただければと思います。
次回は、電子メールの仕組みについて解説する予定です。
最近のコラム
2010年11月29日 | コラム | Webで使えるキャッチコピーを考える(最終回) |
2010年11月24日 | コラム | Webで使えるキャッチコピーを考える(第3回) |
2010年11月19日 | コラム | Webで使えるキャッチコピーを考える(第2回) |
2010年11月14日 | コラム | Webで使えるキャッチコピーを考える(第1回) |
2010年11月8日 | コラム | SEOの初歩の初歩(最終回) |
「インターネットってなんだ?(第2回)」
「インターネットってなんだ?(第4回)」