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必見!販売データ活用術(第3回)
2010年8月23日
売れ筋を把握するABC分析
売れ筋を把握するための分析として、ABC分析があります。
ABC分析とは、
- 販売金額の大きい順に並び替える(図1→図2)
- その表の累積比を計算する
- それぞれをグラフに描く
という作業をします。
ABC分析では、売れ筋が容易に確認できます。一般にABC分析では、
Aランク:累積比が70~80%まで
Bランク:累積比が80~90%まで
Cランク:それ以外
に分類します。
例えば、今回の例では、商品B、E、Hの3つで全体の70%近くを占めているのでAランク。商品F、D、AがBランク。商品C、G、IがCランクとなります。
当然、Aランクの商品が主力商品と言うことになります。ABC分析の結果のグラフは、一般にパレートの法則に従っていることが多く、全体の2割の商品の売上が販売額の7~8割を占めます。
ちなみに、ロングテイル戦略と言われる「非主力商品もたくさん揃えておけば、売上合計は大きくなる」という考え方は、このグラフの裾(テイル)のことを指していることに由来する言葉です。
これって販売データ???
前回のコラムで述べたように、これは商品で見た販売データであり、顧客から見た販売データではありません。しかし、「売れ筋を知る」という意味では、有効な分析ですので紹介しています。
ABC分析は比較的容易に実行できますが、次のような問題もあることを認識しておく必要があります。
- あくまで商品から見た売上データであって「客数」×「客単価」で見ていない
(横軸をお客さんにして行い、お得意様を見つける顧客分析もありますが、今回は置いておきます) - 過去の事実をまとめただけであり、このデータだけでは原因追求を行いにくい。すなわち、対策を実施できない。
(不人気商品の仕入れを止めるなどの使われ方をしますが、商品が悪くて売れないのか、売り方が悪いのかが分からないという意です。)
次回
次回は、バスケット分析について解説したいと思います。
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