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論理的な解決策の考え方(最終回)
2010年6月22日
解決策を出した後の再確認
論理的に考えるというのは、人によって向き・不向きがあると思います。
なので、型にはめて○○法みたいに、テクニックだけでできるものではないと思います。
そこで、私なりの論理的な解決策かどうかをチェックする方法を書いておきます。
① 本末転倒な解決策になっていないか?
真の問題を見つけ、その解決策を導けたとしても、その解決策に対して「本末転倒な解決策になっていないか?」を問うてみてください。
具体的な事例として、次のようなケースです。
問題:「ホームページの管理が大変だ」
この問題に対して、
解決:「誰にでも編集できるようにCMS(Contents Management System)を導入する」
という解決策が導かれたとしましょう。
一見、これは論理的な解決策になっているように思えます。
なぜなら、wikipediaによると、CMSは
「コンテンツマネージメントシステムでは、技術的な知識がなくても、テキストや、画像等の「コンテンツ」を用意できれば、ウェブによる情報発信をおこなえるように工夫されている。」
とあるように、技術的な知識がなくても情報発信できるので、誰にでも編集できると思ってしまいます。
しかし、実際には、
「画像等の「コンテンツ」を用意できれば」
とあります。
つまり、「ホームページの管理が大変」な理由が「コンテンツを用意できないから」というものであれば、導入しても効果はありません。
逆に「CMSを入れたから、皆で更新しよう」となると、
使い方を覚える手間もありますし、コンテンツを作る手間も増えます。
結局、「ホームページの管理が大変」になってしまいます。
このように、論理的に解決策が出たと思っても、再度、「本末転倒な解決策になっていないか?」を問うことが必要です。
※CMSのこのような事例は意外とあります。ブログとして使うくらいなら機能しますが、
ちゃんと企業サイトを管理しようとなると、結局、選任のCMSオペレータがいたりします。
で、そのオペレータがHTMLに詳しかったりすると、CMS管理のほうが手間だったりします。
② 「だから、どうした!」と言われないか?
もう一つの確認は、「だから、どうした?」と言われない解決策かどうかを考えることです。
こちらの事例としては、
問題:「売上が落ちてきている」
解決:「新商品を仕入れて販売する」
というものです。
これも論理的には正しいロジックだと思いますが、
この解決策は何の解決策にもなってません。
「だから、どうした!」と言いたくなります。全く具体的じゃないんです。
余談ですが、診断士やコンサルタントの方にも、「だから、どうした!」と言いたくなる提案をする方が案外います。
もちろん、先生方の頭の中では具体的な商品や価格、販路などが思い描かれているのかもしれませんが、
それであれば、具体的に提案しなくちゃいけないと思います。
最後に
今まで論理的な解決策の考え方について書いてきました。
正直、上手に説明することができたか非常に不安です。独自の見解なので、うまく整理されていないかもしれません。こんなときこそ、ロジカルに整理しておくべきでした。
ロジカルに考えることは得意なので、是非多くの方に伝えたいと思っています。
いつか、しっかりと整理しなおして、コラムとしてリベンジしようと思います。
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